「見て覚えろ、技術を盗め」「ボロクソに言われて、なにくそ、と思って頑張れる人こそ伸びる」と言ってる熟練の職人たちが後継者不足に悩んでいるのは、それが人を育てる方法ではなく、素質のある人を効率的に探す方法に過ぎないので、人気が低迷して素質のある人が来なくなると破綻してしまうから。
ツイートに対するネットの反応
認知的徒弟制度が成り立つために必要な条件(私見)
1.人気のある職業である。
2.シフトがない。
3.後輩はいつも先輩を尊敬している。
4.先輩はいつでも後輩よりも知識がある。
5.人の安全に関係しない。
ボロクソに言われて云々はアレだけど、「見て覚えろ、技術を盗め」はわかるんだよな。懇切丁寧に教えられた人は劣化コピーにしかなれないが、見て覚えて試行錯誤を重ねて自力で成長してきた人はオリジナルたり得る。そこまでたどり着かないとできない仕事ってのもあるんだよな。
これが成り立ってたのは、人が溢れてて掃いて捨てるほど応募者が居た時代の話で、業界や技術が先細ってる上に少子高齢化の現在では、ただただ間口を狭くする行為でしかないって事か。
まじこれ。我々の業界でも言えること。だから育てる環境とか部署とか人材必要だといってるのに全然考慮されず、求人出しても人が来ないとかいってる。優秀な教育できない所には人きませんよ。
イマーチ・マムー・ザ・ブルタルオキナ@brutalokina
その通りで、師匠や親方達も淘汰される。
そもそも技術職は人を選ぶ職種だし、会社員としも社員誰でもやれる仕事では無い。
それが苦労してもお金に成らなければ、希望する人も減る。
伝統職は、優しく教えてくれても、厳しいのでは。
いわゆる職人技って全てマニュアル化出来るはずで、マニュアル化出来るなら自動化も出来るし、マニュアルでの後継者育成も出来るはずなのよな!
逆にマニュアル化出来ないって言ってる職人さん居たらどうやって仕事してるのか聞きたい、直感?気分?
随分昔にとあるインタビュー記事で京都の老舗料亭の料理人が「見て技術を盗めと言って一切教えない、最初の2,3年ずっと同じことしかさせない、それは体のいい単なる後輩潰しです」と言って、職人の世界でありがちな弟子の育て方を職人であるその人自身が否定してたのを思い出した。
教え方として相応しくないとは何度も何度も何度も思ってきた。
叩かれて伸びるんじゃなくて「叩かれても一応は伸びる」なんだよ。
でもって「褒めればもっともっと伸びる」んだよ。
山本五十六も「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」と仰ってますからのぉ。物覚えが悪いんじゃなく、教え方も必要なのだと思う。
これ、まったくその通りなんだけど、ドイツのように職人教育が発達してる国と比較すると、日本は少数の卓越した職人が生き残り、ドイツはそこそこ優秀な職人が多数残るらしい。面白い。