朝日歌壇で4人の選者全員が同じ歌を選ぶことはめったにないのですが、昨年一度だけあったのが、やまぞえそうすけ君の歌でした。
ふうせんが九つとんでいきましたひきざんはいつもちょっとかなしい (奈良市)やまぞえそうすけ
引き算を習いたての小学1年生だからこそ詠めた歌かと。#朝日歌壇
ツイートに対するネットの反応
うちの年長の息子、ひき算やりますが、こんな風な感受性を持って取り組んではいない笑
子どもならではの視線、くすっと笑えるような、胸の奥がジンとするような。素敵なうた🌸
五七五が好きだった(今も好きだけど)子どもの頃、戯れによく言葉を探しては歌のようなものを作っていたなぁとしみじみした。
引き算は悲しいという感覚と、言葉が合わさる感覚が伝わるのが好き。こういうのの高校生バージョンで好きなのもあったな。
この やまぞえそうすけ君の感受性に衝撃を受けています。毎日繰り返し解く引き算の問題の中に『物語』を見出す繊細な感覚。
1本500円のボールペンが出てきた問題で「すげぇ!高級ボールペンやん!俺のボールペンとか100円ばい!」と騒いでいた私には無かったもの……。
引き算の例題をリアルに想像しちゃったんだろうね。
小さい頃にデパート(地方なので大型スーパーなんだけど)で買ってもらった風船を手放してしまって、みるみる空に吸い込まれるように小さくなって飛んでいってしまった光景を思い出しました。あれは絶望的な悲しがあった。